お医者さんが実際に食べている身体に良いものとは
更新日:
健康に良い食べ物とは、一体何だろう。
栄養学では、10年ごとに以前の定説が否定されて、価値観が180度変わるようなことも珍しくない。
そのため、10年前や20年前の古い情報を持ち出してくる人も多く、今では否定されている説もしっかりはびこっている。
一例を挙げれば、リノール酸が身体に良いという説。
コレステロールは身体に悪いので、コレステロールが多い卵は1日1個までという説。
また、脂肪の多い肉よりも、穀物など炭水化物の多い食品の方が良いという説。
これらは現在は否定されていて、
- リノール酸の取りすぎは炎症を起こしやすくなるので減らした方が良い
- 血中コレステロールは食べ物には殆ど影響されないので、卵は5個くらい食べても大丈夫
- 炭水化物の取りすぎは、血管を糖化させて糖尿病や血管老化を進めるので控えた方が良い
となっている。
なので、医学や栄養学に疎い我々には一体何が本当に良いのか、わからない。
そこで参考になるのが、医者が実際に身体に良いと思って食べているモノだ。
現役の医師は、自身の健康管理のために、何を食べているのだろう?
医師が考える 健康に良い食品 ベストテン
2015年に、7万人の医師を会員にもつ「MedPeer(メドピア)」という医師専用サイトが、会員に対して行ったアンケート調査がある。
これによると、医師が健康のために積極的に食べている食品ベストテンは、次のようなモノだった。
第9,10位 海苔、ワカメ
海の植物から作られる海苔やワカメは、ミネラル分が多く、食物繊維も多い。これらが整腸作用をもたらす。
第8位 大豆
畑の肉と呼ばれる大豆は、タンパク質が豊富で、豆腐や味噌、納豆などの加工食品が手軽に食べられる。
第7位 シイタケ
キノコ類は、ベータグルカンや食物繊維を多く含み、健康に良いとされている。
第6位 青魚
イワシや鯖などの青魚は、EPAやDHAなどといったオメガ3系統の油(脂質)を多く含んでおり、炎症を抑える。
第5位 リンゴ
水溶性食物繊維のペクチンを多く含み、一日一個のリンゴは医者を遠ざけるという諺もある。
第4位 ブロッコリー
ハリウッドでは、ダイエットの必須食品として利用されるというブロッコリーは、ビタミンやミネラルが豊富で、野菜の王様と呼ばれることもある。というのもブロッコリーは野菜にしてはタンパク質やカルシウムが多く、ビタミンCもレモンより多い。
さらにブロッコリーに特徴的な成分としては、男性ホルモンのテストステロンの原料となるジインドリルメタンとI3C(インドール-3-カルビノール)が含まれており、筋トレで筋肉を付ける補助になる。
またブロッコリーにはスルフォラファンという、強い抗酸化力で活性酸素の害を押さえる成分も含んでいる。
医師が積極的に食べている食品 トップ3
第3位 納豆
納豆は、大豆を皮ごと食べることが出来る優れた食品だ。
タンパク質が豊富で、マグネシウムを初めとする様々なミネラルも豊富で、ビタミンKの貴重な供給源でもある。
食物繊維も豊富で、最強の納豆菌は腸内の悪玉菌の増殖も抑えてくれる。
また納豆特有の成分であるナットウキナーゼは血栓を溶かすとされ、食後4時間後から8時間後まで血栓を溶かす効果があると言われている。
第2位 ヨーグルト
ヨーグルトはタンパク質が豊富で、カルシウムの供給源でもある。ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内細菌叢を整えてくれる。パン食にピッタリで、フルーツなどと組み合わせて、朝食べると良い。
第1位 トマト
トマトに特有の成分である「リコピン」は、オレンジ人参の色素成分カロテンと同じカロテノイドだ。
カロテノイドは、抗酸化作用が有り、ガンを抑えるとも考えられているが、リコピンはカロテンの2倍の抗酸化力を持つとされている。
またリコピンは、活性酸素の発生を抑えることで、紫外線の害を緩和し、肌の健康にも良いとされる。
もちろんトマトにはビタミンも豊富で、ぜひ常食したい野菜だ。
しかしいかんせん、生のトマトは高くて1個百円以上もするから、毎日食べるのも大変だ。
一方、カットトマトの缶詰は1缶100円以下で流通しているため、缶詰の方が利用しやすいかも知れない。
身体に良い食品 1位から10位 まとめ
トマト、ヨーグルト、納豆、ブロッコリー、リンゴ、青魚、シイタケ、大豆、のり、わかめ
身体に良い食品 11位から20位 まとめ
タマネギ、味噌、鶏肉、アーモンド、白身魚、人参、豆腐、玄米、豚肉、ミカン