太ってるのに腹が減るのって、おかしくないか?
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太っているのに腹が減る。
これって考えるとかなり変な話だ。
太っているというのは、脂肪が身体に貯まっていると言うことだから、エネルギーが身体に蓄えられている状態だ。
だから別に食べる必要など無いはずなのに、なのになぜ腹が減るのか?もっともらしい説としては、人類は長らく飢餓状態にさらされていたから、食物がある場合はとにかく食べるように出来ているという説がある。
しかし動物は、食べ物がたくさんあっても、別にそんなに太ってないはずだ。
豚や肉牛などは、なかなか太らないから、トウモロコシや穀物を増やした濃厚飼料を与えるし、さらに成長を促すホルモン注射を打つ場合さえある。
つまり動物というのは、必要でない脂肪は付かないように出来ていて、冬前など、脂肪を付ける必要がある時期だけ、太るのだ。
なのに人間だけ、一年中脂肪がつくというのはおかしな話で、これはもう食べているモノがおかしいか、食べ方がおかしいのだろう。
そうすると、これはもう穀物やイモなどの炭水化物が原因だと分かる。
というのも動物は草を食ったり、肉を食ったりして生きているが、穀物やイモを栽培して食べているのは人間しかいないから。
人間の主食はホントに炭水化物?
農業の歴史を学んだことがある人なら知っているだろうが、穀物って実は肉よりも貴重な食べ物で、贅沢品だった。
人類は数千年前まで、魚介類や野ウサギや虫を捕ったり、ドングリなどの木の実や貝を集めて生き延びてきたという。
たとえば日本の青森の三内丸山遺跡では、魚介類と野ウサギとムササビと栗の実を食べて、数百年もここで暮らしていた形跡がある。
縄文時代の遺跡である三内丸山遺跡ではまた、栗の木などをたくさん植えて栽培していた形跡があり、野生の動物や魚介類を獲りつつ、木の実を栽培して暮らすようになった事を示している。
つまり狩猟・採取の時代から、植物を栽培すると言う技術を手にしていったわけだ。
日本では弥生時代に入り、大陸から稲作などが伝わって、米や麦、アワ、ヒエ、キビ、マメなどの穀物(五穀)をたくさん作って食べるようになった。
実は同時期に豚も輸入されて養豚も盛んになったが、仏教伝来で肉食が禁じられたりして廃れてしまった。
ところが世界の歴史を振り返ってみると、人類は穀物を食うことではなく、家畜を飼って肉を食うことによって生きてきた。
たとえば今から8,000年も前の古代メソポタミアでは、すでに羊を家畜として飼っていたらしいし、古代エジプトでも、豚を家畜として飼っていたらしい。
メソポタミアやエジプトは農耕の発祥地としても有名だが、家畜を飼う暮らしを始めていたのだ。