ダイエットすると体臭が臭くなるのはなぜ?

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糖質制限ダイエットを行うと、気になるのが体臭

 

ダイエットを始めて数日たつと、今まで感じていなかった自分の臭いが、なぜか急に気になり出し始める。

 

ダイエットをすると臭う臭いなので、ダイエット臭という風に名付けている人もいる。

 

ダイエット臭が発生する理由は大雑把に言うと2つある。

 

  • 鼻の感度が良くなって、今まで感じなかった臭いが嗅ぎ取れるようになった。

     

  • 食べ物が変わったことで、体臭そのものが変わった。

     

鼻の状態が良くなったら、当然、色んな臭いを感じられるようになる。

 

その結果、今まで感じていた臭い以上の臭いが分かるようになる。

 

断食などをやると、自分の体臭が気になるようになるが、あれは感覚が鋭くなったせいだと言われるね。

 

ただし自分の体臭というのは、自分自身では気が付かない仕組みになっている

 

というのも臭いを感じる器官が発達した目的は、自分と他人を区別したり危険をいち早く感じるためのためだから。

 

「あ、なんか変な臭いがする」→危険なものが近くにあることを知る「あ、なんかイイ匂いがする」→餌や仲間が近くにあることを知る
…と、嗅覚というのは、こんな感じで使われるモノだ。

 

そのために脳は「この臭いは自分の臭いだから、意識に登らないようにしよう」と言う風に、自分自身の臭いを感じないようにしている。

 

自分自身の臭いというのは一番自分に近いから強烈なはずだが、それを感じてしまうと周囲の臭いが分からなくなる。

 

つまり脳は、自分の体臭は感じないように調整しているわけだ。

 

同様に、自分の部屋や自分の家の臭いなども、だんだん慣れて感じなくなっていく。

 

別の言葉で言うと、鼻というのは「臭いの変化」を嗅ぎ取るもので、いつもある臭いには反応しないように出来ているわけだね

 


人間は体の部分によって、使うエネルギー源が違う

ダイエットを始めると体臭が変わる。

 

その原因の一つは、鼻の感度が良くなるからだろう。

 

鼻というのは臭いの変化を嗅ぎ分ける器官だから、感度が良くなると、今まで気が付かなかった体臭の変化に気付けるようになる。

 

そのため自分の体臭(の変化)に、気が付きやすくなるらしい。

 

そしてもう一つの原因は、ダイエットが進むと実際に体臭が変わると言うことだ。

 

何らかの方法で食事を減らして痩せる場合、身体はエネルギー不足に陥る。

 

なので不足するエネルギーの源として、タンパク質(アミノ酸)や脂肪を分解して使う。

 

タンパク質(アミノ酸)や脂肪からエネルギーを作る場合、肝臓でケトン体という物質が作られる。

 

ケトン体とは、アセト酢酸β-ヒドロキシ酪酸アセトンの3つの種類のケトンのことだが、このうちのアセトンが臭う。

 

糖尿病になると「アセトン臭」と言って、マニキュアの除光液や、プラスティック接着剤みたいな甘いというか酸っぱいというか妙な臭いが出ることがある。

 

これはインスリン不足でブドウ糖が細胞に取り込まれず、エネルギー不足に陥ってしまったので、緊急に肝臓で脂肪をケトン体に変えて血液中に大量に流すかららしい。

 

この時、血液のphは酸性に傾き、尿や汗からアセト酢酸が排出される。

 

また呼吸で口からアセトンが出てくるので、口臭が臭くなるわけだ。

 

人によっては、リンゴっぽい臭い、と言う風に感じる人もいる。

 

ところがこの体臭の元であるケトン体は、実は心臓や筋肉を動かしているエネルギーだったりするからややこしい。

 


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