ココナッツシュガーとは、ココナッツの花の蜜の砂糖
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糖質制限を続けるのが難しい最大の理由の一つは、甘みの誘惑に耐えられないからだろう。
なので血糖値を上げないエリスリトールなどの人工甘味料を、砂糖の代用に使うという選択肢が考えられる。
ただしエリスリトールの甘みというのは、砂糖とはかなり違った甘みなので、なかなか代用として満足できなかったりすることも多い。
甘みなら何でも良さそうなもんだが、やっぱり甘みにも色々あるわけだ。
そこで考え方を変えて、血糖値が上がりにくい砂糖はないかと探してみると、実はある。
それがココナッツシュガー(ココナッツ・パーム・シュガー)だ。
ココナッツシュガーというのは、ココナッツの花の蜜から作られる甘味料で、ショ糖(スクロース)の割合が89%と多い。
純粋な白砂糖は99%がショ糖なので、砂糖と比べると1割くらい別の栄養素・成分が入っていることになるが、甘みの元自体は砂糖と同じだ。
そしてこのおよそ1割のショ糖以外の成分が、砂糖の吸収を穏やかにしてくれるらしい。
ココナッツシュガーは、グリセミック・インデックス(GI値)も低いとされていて、一説にはGI値は35だという。
89%が白砂糖の成分と同じショ糖なのに、GI値が35というのは、にわかには信じがたい。
しかし残りの11%成分が、ショ糖の吸収を抑えていると考えれば、納得がいく。
「食べ順ダイエット」などといって、最初に食物繊維、次にタンパク質と脂肪、最後に炭水化物を食べるというダイエット方がある。
この順序で食事をすると、食後の血糖値の上昇が2割くらい抑えられて、太りにくくなるらしい。
それと同様の作用が、ココナッツシュガーにもあるらしい。
それは成分分析表を見れば分かる。
ココナッツシュガーの成分表とGI値
ココナッツ・パーム・シュガーの成分比較
ココナッツ・シュガー | 黒砂糖 | 白砂糖 | |
GI値 | 35 | ? | 75 |
スクロース(ショ糖) | 89.4% | 88-91% | 99.6 |
窒素 | 202 | 10 | 0 |
リン | 79 | 3 | 0 |
カリウム | 1030 | 65 | 2.5 |
カルシウム | 8 | 24 | 6 |
マグネシウム | 29 | 7 | 1 |
ナトリウム | 45 | 2 | 1 |
塩素 | 470 | 16 | 10 |
硫黄 | 26 | 13 | 2 |
亜鉛 | 2 | 0.2 | 0.1 |
マンガン | 0.1 | 0.2 | 0 |
鉄 | 2 | 1.26 | 0.1 |
銅 | 0.23 | 0 | 0 |
ビタミンB1 | 0.41 | 0 | 0 |
ビタミンC | 23.4 | 0 | 0 |
※出典はhttp://bigtreefarms.com/index.php