夜の炭水化物は、肥満への特急券。
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糖質制限を2ヶ月やっても痩せられない。
その原因を色々考えてみたが、私の場合は2つの間違いがあったことがわかった。
まずひとつ目は、1日に食べる炭水化物の量だけ減らせばよいと思っていたこと。
1日130グラム以下に抑えればよいかと思っていたが、実は食べるものや、食べる時間帯にも関係があった。
たとえば糖質制限ダイエットで一番重要なことは、インスリンが極力出ない食事法をすること。
インスリンというのは、膵臓からでるブドウ糖を細胞に取り込むホルモンだが、これが出ると身体はエネルギーをため込もうとする。
なので血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が、すぐに上がってしまうような食べ物はダメ。
コーヒーの砂糖など、1杯で6グラムくらいだから大丈夫かと思っていたが、すぐに吸収されてインスリンが出るからダメだったのだ。
またダイエットの常識みたいなものではあるが、人間の身体は昼間はエネルギーを使うモード(状態)にあるが、夜はエネルギーを蓄えるモードになっている。
なので栄養をため込みやすい夜は、絶対に炭水化物を食べないことが重要らしい。
甘いものや炭水化物をどうしても食べたい場合は昼間だけにすべきで、夜は絶対に食べないようにしないと痩せない。
そういえば毎晩、「今日は炭水化物をほとんど食べていないから、少しくらい食べても大丈夫だな」とか思って、炭水化物50グラム前後のカップ麺を何回も食べたっけ。
これじゃあ痩せられるわけがなかったな。
ということでコーヒーなどに入れる砂糖はやめて、血糖値を上げない糖アルコールのエリスリトールに変更。
夜は極力炭水化物を避けて、餃子やカツなどは昼間に食べるようにした。
そうしたらようやく2キロほど痩せた。
体脂肪20%の人間は、2ヶ月は餓死しない
人間は水と塩分だけで何週間も生きていられる。
それは身体に蓄えられた脂肪があるからだ。
たとえば体脂肪率20%で、体重60キロの人間には、12kgの脂肪が付いている。
脂肪は1グラム当たり9キロカロリーなので、12キロの脂肪だと約10万キロカロリーだ。
これは何日分のエネルギーに当たるか計算すると、30代男性の1日のエネルギー所要量は、2000~2500キロカロリーくらいなので、なんと40~50日分のエネルギーを身体に巻き付けて生きているということになる。
実際はタンパク質やビタミンなども必要なので、水と塩分だけで40日も生きることは難しいが、しかし3~4週間なら楽に生き延びることが出来る。
1ヶ月くらい断食することだって、実は不可能ではない。
逆に言うと、ダイエットで痩せようと思ったら、この40日以上分も身体に巻いている脂肪を、使い切らないといけないということになる。
半分だけ減らすとしても、5~6kgの脂肪なら5万キロカロリーだから、20日も断食する必要がある。
3週間も水と塩分だけで断食しても、たった5キロしか痩せられないわけだから、糖質制限だけで1ヶ月に5キロも痩せるなんて、実は早々ある話ではなかったんだね。
1ヶ月で5キロも痩せられるのは、とんでもないおデブさんか、ものすごく生活強度が高い人くらいだって事だ。
なので1ヶ月で2キロ痩せるだけでも大成功の部類だったんだな。
焦らずに地道に体重を減らしていかないとね。