マヌカハニー 表示がわかりにくいのはなぜ?
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マヌカハニーは、強い抗菌力と、抗炎症作用を持つ蜂蜜だ。
しかし一口にマヌカハニーと言っても、抗菌力の強いマヌカハニーと、弱いマヌカハニーがあるため、抗菌力の強さを示す数値が、それぞれの瓶に表示されている。
たとえばあるメーカーのマヌカハニーには、UMF5+とか、UMF10+とか、UMF値という形で表示されている。
一方、別のあるメーカーのマヌカハニーには、MGO100とかMGO400などという風にMGOという指標で抗菌力を表示している。
UMFやMGOの他にも様々な表記があり、いったい何がどう違うのか、よく分からない。
メーカーによって、なぜ効力表示が違っているのか不思議だけれど、これは実はマヌカハニーの有効成分が、何であるのか、なかなかわからなかったからだ。
普通の蜂蜜の殺菌効果は、過酸化水素だと分かっていたのだが、マヌカハニーの独特な抗菌力が、いったい何から発生しているのかは、永らく分からなかった。
そのため、それをとりあえず、UMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)と名付けて、抗菌力を測定して表示することにした。
これがつまりUMF5+とか、UMF10+という数値表示で、それぞれ消毒剤のフェノール5%希釈液相当、フェノール10%希釈液相当という意味だ。
要するにUMFというのは、実際に含まれている物質量ではなくて、消毒用フェノールに換算した量って事だね。
UMFなら10+以上、MGOなら100以上
マヌカハニーとは、マヌカという4メートルほどの常緑低木の花から取られた蜂蜜だ。
マヌカ(ギョウリュウバイ)というのは、オーストラリアの南東部や、ニュージーランドに生えていて、梅のような白やピンクの花が咲く。
このマヌカから取った蜂蜜の中に、特別な効果を持つモノがあることを、ある研究者グループが見つけた。
しかしその成分が何なのかが分からず、とりあえずUMF(ユニーク・マヌカ・ファクター)と言う名前をつけて、抗菌力だけ測定した。
こうしてできたのが、UMFという単位表記だ。
UMF5+は、消毒用フェノール5%希釈液に相当する抗菌活性度を持つ。
UMF10+は、消毒用フェノール10%希釈液に相当する抗菌活性度を持つ。
UMF15+は、消毒用フェノール15%希釈液に相当する抗菌活性度を持つ。
UMFによる効力は次のようになっている。
蜂蜜の抗菌力の比較
- 一般的なハチミツのUMFは、0~1くらい。
- UMFを含まないマヌカハニーで、UMF0.5~4くらい。
- UMFを含むが低活性のマヌカハニーが、8.2~10くらい。
- 中活性のマヌカハニーで、10~15くらい。
- UMF15以上のマヌカハニーが高活性
一方、2008年になって、マヌカハニーの有効成分が、MGO(メチルグリオキサール)だと分かった。
そこで、1kg中に含まれるMGOの質量で、抗菌力を表示するのがMGO100とかMGO400といった表示だ。
蜂蜜1kgにMGOが100mg以上含まれているのが、MGO100で、これが400mgならMGO400になる。
そして抗菌力を期待するなら、MGO100以上のマヌカハニーが良いという。
UMFとMGOの換算
UMFとMGOの対応関係は、- UMF10+は、MGO200以上に相当する
- UMF15+は、MGO500以上に相当する
- UMF20+は、MGO800以上に相当する
ただしこのメチルグリオキサール、実はちょっと色々問題があるらしい。