多形慢性痒疹(たけいまんせいようしん)とは
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多形慢性痒疹(たけい・まんせい・ようしん)とは、50歳以上の高齢者に見られる皮膚病だ。
この痒疹(ようしん)とは、「非常に痒(かゆ)い湿疹」で、急性であれば一週間で治るが、慢性化すると堅いホクロのようになって、治るまでに数ヶ月もかかったりする。
一方、「多形」というのは「たくさんの形」という意味で、丸かったり四角かったり、長細かったり祖言う意味らしい。
つまり多形慢性痒疹とは、「非常に痒いブツブツが色んな形でできて、しかも治りにくくて大変な症状」ということだ。
この多形慢性痒疹が出るのは、50歳以上の中高齢者だという。
実は私も56歳を過ぎたころから、二の腕に痒みが来て大変なことになった。
痒いのでボリボリ掻いていたら、皮膚が簡単にめくれて、そこがカサブタになった。
そしてそのカサブタが非常に痒く、毎日のように掻いてカサブタをはがした。
1週間たっても2週間たっても痒みが引かず、カサブタができてははがす繰り返し。
そうしてさらに飛び火するように、徐々にカサブタが増え始めた。
最初は右の二の腕の内側だけだったのに、それが反対側の二の腕に拡がり、半年後には両腕と背中にそれが拡がっていった。
秋になって厚着し初めても痒みは治まらず、シャツの首元や襟元から手を突っ込んで、ボリボリ掻いていた。
さらには腹にもカサブタができはじめ、指先が届く範囲のあちこちにカサブタがたくさんできた。
どうやらジュクジュクしたカサブタやびらん周辺に雑菌が発生していて、それを自分で体中に植え付けて拡げて行っていたらしい。
因みに、ジュクジュクした状態は、アトピー性皮膚炎タイプ。
ピンク色の湿疹が出て、それが硬いカサブタになるのは発疹タイプになる。
まあ、酷くなるとどっちも出てくるんだけどね。
多形慢性痒疹は、日常生活に支障を来す
多形慢性痒疹とは、年寄りに発生する痒疹(ようしん)だ。
円状や角状、棒状など様々な形の湿疹ができるので、「多形」という名前が付いている。
この痒疹というのは、激しい痒みが長時間続く湿疹で、掻くまいと努力してもムダ。
私も色々試してみたが、上手く行ったためしがない。
というのも痒疹では痒みが長時間続くので、掻かないように心がけていても、気づいたらカサブタをはがしているのだ。
特に寝る前に痒みが増すことが多くて、1時間以上も痒くて眠れないというようなことも多い。
痒みを抑える「抗ヒスタミン薬」を飲んでも、なかなか痒みが消えず、痒いところを一通り全部掻かないと眠れない。
また身体を掻かずに眠れたとしても、翌朝に無意識にボリボリ掻いて、いつの間にかカサブタをはがして血が出ていたりする。
そうして朝起きてから小一時間は、身体をボリボリ掻く時間になってしまう。
こんなに酷いモノなのかと色々調べて見たが、「日本皮膚科学会ガイドライン」には、痒疹についてこういう説明が載っていた。
痒疹(ようしん)とは
痒疹は痒みを伴う孤立性丘疹に特徴づけられる反応性皮膚疾患である。なかでも慢性痒疹は、中高齢者に多い難治性皮膚疾患であり、腎不全、肝障害、悪性腫瘍など種々の基礎疾患を背景として発症することが多いと考えられている。慢性痒疹における痒みは患者にとって大きな精神的苦痛となり,また日常生活にも支障をきたす。
これはもう、みんなそうなんだな。