糖質制限に役立つ人工甘味料は、何が良いのか?
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糖質制限ダイエット失敗。
その原因は甘いモノがやめられなかったせいらしい。
毎日コーヒーに砂糖を入れて5杯以上飲んでいたせいで、インスリンが出っぱなし。
インスリンというのは膵臓から出る物質で、血液中のブドウ糖を捕まえて、細胞の中に取り込む働きをする。
それと同時に脂肪を燃焼させず、蓄積する働きをすると言うことだから、これじゃあ確かに痩せるわけはないか。
ということで砂糖に変わる甘味料探しを始めた。
ただ甘味料と言っても、糖質制限のための甘味料は結構ハードルが高い。
というのもインスリンが出ないような甘味料でないと意味がないので、単純にカロリーオフと言うことではダメ。
また果物にたくさん含まれる「果糖(フルクトース)」は、血糖値を上げなくても、糖化反応を起こすのでダメ。
糖化反応というのは元々、デンプンなどの多糖類を、砂糖などの糖分に変えるという意味の言葉だったが、最近は糖分がタンパク質と結びつく「糖化反応」に注目が集まっている。
つまり砂糖に含まれるブドウ糖や果糖が、体内のコラーゲンなどのタンパク質にとりついて、弾力を無くし弱くしてしまうというのが分かったのだ。
タンパク質に糖分がくっついたモノを糖タンパクと呼ぶが、これがさらに色んな反応を経てAGEsというのに代わり、これが茶色い肌になったりシミになったりする。
これはカステラなどの焼き菓子が茶色くなる「メイラード反応」と同じ原理だということだが、これが実は血管でおきて動脈硬化の原因になったり高血圧の原因になったり、骨のコラーゲンにとりついて骨を弱くしたりをモロくしたりしていたらしい。
なので果糖も、健康のために避けるべき糖分ということになる。
まあ果物くらいは食べてもよいと思うけど。
人工甘味料、何がよいのか?
糖質制限とは、炭水化物や糖分など、血糖値を上げる成分を極力減らすこと。
さらに血糖値を上げなくても、果糖のように糖化反応を起こすモノも避ける。
ということで残念ながら、天然の甘味料では役に立たない。
というのも砂糖や蜂蜜、メープルシロップなど、天然の甘味料というのはほとんどが血糖値が上がるか、糖化反応を起こす果糖を含んでいるモノばかりだから。
となると人工甘味料しかないわけだが、人工甘味料にも2種類あって、自然界に存在している甘みを感じる物質と、自然界に存在していない合成甘味料とがある。
自然界に存在している甘みを感じる物質とは、漢方薬によく入っている甘草(かんぞう)や、きのこや草や樹皮などに含まれている糖アルコールだ。
具体的に言うと、
- ソルビトール
- マルチトール
- エリスリトール(エリトリトールとも呼ぶ)
- ラクチトール
- キシリトール
糖尿病で糖質制限を自身でも続けておられる江部医師は、ブログでエリスリトールが良いと薦められている。
→エリスリトール、糖アルコールの安全性上記の糖アルコールは、ほとんどは吸収されないのだが、エリスリトール以外は血糖値が上がってしまうのだという。