炭水化物を食べなくても、生きていける

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人間は2種類のエネルギーで動いている。

 

炭水化物から作るブドウ糖と、脂質からつくるケトン体だ。

 

しかし脂肪酸は脳に入ることが出来ないので、脳を動かすエネルギーはブドウ糖しかない。

 

そこで人間のエネルギー源は、ブドウ糖になる炭水化物のデンプンだということになった。

 

なので砂糖やお米の業界団体は、脳には炭水化物が必要だから、たくさん食べましょうと言うキャンペーンをずっとやってきた。

 

痩せるにはカロリーの多い脂肪を減らすのが重要でお米を食べる方が痩せられるということまで言われた。

 

ところが21世紀に入り、炭水化物の摂りすぎは、様々な病気を引き起こすことが分かってきた

 

糖尿病や高血糖症では、血液中の余分な血糖が、毛細血管やコラーゲンなどのタンパク質と結びつく。

 

これを糖化反応と呼ぶが、そのせいで血管や骨や肌の弾力や張りがなくなり動脈硬化を起こしたりボロボロにすることが分かった。

 

糖尿病では目で白内障、腎臓で腎不全、足で壊疽、他にも神経障害など様々な合併症が起こるが、これは全て炭水化物による糖化反応が原因であることが分かってきた。

 

また糖化反応による最終生成物AGEsという茶色い物質が身体にできて、身体のあちこちを酸化させることも分かってきた。

 


血糖値を上げるのは炭水化物だけ

余分な炭水化物は血糖値を上げ、余分なブドウ糖は肉体を糖化反応しボロボロにする。

 

ブドウ糖が目の毛細血管を糖化反応すると白内障になって失明する。

 

足の毛細血管を糖化反応すると、血流が悪くなり壊疽を起こして、足を切り落とさないといけなくなる。

 

腎臓の毛細血管を糖化反応すると腎不全となり、人工透析を行わないと生きていけなくなる。

 

さらに骨のコラーゲン・タンパクを糖化反応すると、骨が弱くなって骨折しやすくもなる。

 

動脈硬化も起こって脳卒中や脳梗塞、あるいは心筋梗塞などが起こる。

 

こういう事が分かると、いかに炭水化物が危険なもので、注意深く摂る必要があるか分かるだろう。

 

そして以前は、タンパク質や脂質も血糖値を上げると考えられていたが、血糖値を上げる食べ物は炭水化物しかないことも分かってきた。

 

糖尿病は古くから世界中にある病気だが、ようやくその原因が炭水化物の食べ過ぎにあると分かったわけだ。

 

じゃあ炭水化物無しでも人間は生きていけるのか?そう考えてみれば、こんなに炭水化物を食べて生きているのは人類以外の動物にはいないわけで、肉食動物は炭水化物無しでも生きている。

 

また実際、「難治性てんかん」の食事療法では、炭水化物を1日15グラム以下に抑える「ケトン食」が100年近く前から行われていて、高脂肪・高タンパク・超低炭水化物の食事をなんと2年近くも続けることもあるというのだから、実は人間だって炭水化物をほとんど摂らなくても生きていけるらしい。

 

ケトン食について(小児神経学会)ケトン食普及会てんかん発作が何故起こるかは不明だし、ケトン食でなぜ発作が起こらなくなるかも不明なのだが、炭水化物をカットすると、てんかん発作が減るというということは、炭水化物が何らかの問題を引き起こしているということらしい。

 

まあとにかく、人間は炭水化物無しでも生きていけるのだ。


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