1日130グラムの糖質制限で抗糖化・健康作り記事一覧

最近、糖質の害が注目されている。糖質というと甘いものや炭水化物のことだが、食べ過ぎると体に悪いことが分かってきた。というのも血液中の糖分濃度が上がると、体中の臓器がジワジワ傷んでいくのだ。血液中の糖分濃度つまり血糖値が上がると、糖分がタンパク質や脂質と結びついて、糖化反応(とうかはんのう)を起こす。バーベキューなどで肉に砂糖を含んだ調味料を付けて焼くと、茶色い焦げができるのだが、あれが糖化反応だ。...

ブドウ糖(グルコース)や果糖は血液中で、様々なタンパク質と糖化反応やメイラード反応を起こす。糖化反応(glycation)とは、糖質とタンパク質や脂質が結びつく反応のこと。メイラード反応とは、肉を焼いたりタマネギを炒めたりするときに茶色くなったり褐色になったりする反応のこと。高級料理である北京ダックでは、アヒルの皮に水飴を付けて焼くから、あの茶色いのがまさにメイラード反応だ。メイラード反応は糖化反...

肉などを焼いたり、クッキーを焼いたときに、茶色になる現象をメイラード現象と呼ぶ。これはブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)とタンパク質やアミノ酸が結合して出来たもので、今から約百年前に発見された。メイラード反応は、肉を焼いたときに、褐色に色が変わる。玉ねぎを炒めていくと、褐色になるデミグラスソース(ブラウンソース)の茶色コーヒー豆を焙煎すると焦げ茶色になる黒ビールやチョコレートの色味噌、醤...

糖質(炭水化物)を食べると、小腸でブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)に分解され、吸収されて血液中に入る。血液中に入ったブドウ糖や果糖は、一定量が血液中に留まり、身体の隅々の細胞に吸収されて、エネルギー源として使われる。脳のエネルギー源はブドウ糖なのだが、人間が20~30分ほど活動できる分のブドウ糖が常に血液中に流れているということらしい。このブドウ糖や果糖はタンパク質と結びついて、糖化反...

糖質・炭水化物を摂りすぎると、高血糖になって老化を進め、血管や内臓を傷めてしまう。なのでアンチエイジングや病気の予防に糖質は出来るだけ減らしたいところだが、果たして最低どのくらいの量が必要なのか。調べてみると、1日130グラムだという。というのも炭水化物に含まれるブドウ糖(グルコース)は、脳を動かすエネルギー源だ。脳のエネルギー源となるのは、ブドウ糖とケトン体とよばれる2つしかないのだが、ケトン体...

タンパク質、脂質、炭水化物の3つを合わせて三大栄養素と呼ぶ。これにミネラルとビタミンを加えると五大栄養素、さらに食物繊維を加えて六大栄養素と呼んだりする。しかし栄養素の中で最重要なのは、タンパク質と脂質(油や脂肪)である。というのもこの2つは、身体の材料になるからだ。タンパク質は、血や肉となり体を作る。また脂質は、細胞壁や皮下脂肪となって、身体を衝撃や温度変化から守る。また免疫でバイ菌やウイルスか...

人間は2種類のエネルギーで動いている。炭水化物から作るブドウ糖と、脂質からつくるケトン体だ。しかし脂肪酸は脳に入ることが出来ないので、脳を動かすエネルギーはブドウ糖しかない。そこで人間のエネルギー源は、ブドウ糖になる炭水化物のデンプンだということになった。なので砂糖やお米の業界団体は、脳には炭水化物が必要だから、たくさん食べましょうと言うキャンペーンをずっとやってきた。痩せるにはカロリーの多い脂肪...

ケトン食療法で用いられるのが、食べたらすぐにエネルギーになる、「中鎖脂肪酸」という油だ。中鎖脂肪酸をたくさん含むのが最近話題のココナッツオイルだ。無添加のココナッツオイルは、その60%が中鎖脂肪酸で、コーヒーなどに溶かして飲むと、腹が減りにくくなって有り難い。この中鎖脂肪酸というのは、普通の脂肪や油と違って、鎖が短い脂肪酸で吸収されやすい。しかも普通の脂肪や油と違って、いきなり肝臓でケトン体になる...

人間の脳のエネルギー源はブドウ糖。だけど脳が使う分のブドウ糖は、炭水化物100グラム程度で賄える。だからそれ以外のエネルギーは、脂肪を使おうというのが、低炭水化物ダイエットやアトキンス式ダイエットだ。低炭水化物ダイエットでは、現代人が太りすぎて肥満になるのは、炭水化物を食べ過ぎた結果だと考え、炭水化物を減らして痩せることを狙う。というのも肥満大国アメリカでは、砂糖の消費量が半端無い。アメリカの砂糖...

糖質依存症、砂糖中毒は、甘いモノを食べた刺激が引き起こす気分が癖になったものだと考えられる。甘いモノを食べるとホッとする。甘いモノを食べると幸せを感じる。なのでストレスを感じると、ついつい甘いモノを食べてしまう。これが少量ならば問題はないわけだが、依存症だとか中毒と言うくらいだから、だんだん量が増えて、とんでもなくなっていく。アイスクリームやケーキ、まんじゅうなど、最初は一個食べれば満足できていた...

太っているのに腹が減る。これって考えるとかなり変な話だ。太っているというのは、脂肪が身体に貯まっていると言うことだから、エネルギーが身体に蓄えられている状態だ。だから別に食べる必要など無いはずなのに、なのになぜ腹が減るのか?もっともらしい説としては、人類は長らく飢餓状態にさらされていたから、食物がある場合はとにかく食べるように出来ているという説がある。しかし動物は、食べ物がたくさんあっても、別にそ...

羊(めん羊)は、今から8,000年も前に家畜として飼われていた。羊は元々モンゴルから西アジア、中近東や地中海、そしてインドなど広い範囲に生息していて、乾燥地域や寒い地域でも繁殖できる草食動物だ。羊は乳も飲めるしチーズも作れる。肉も食えるし、毛を刈って衣服にも使える。しかも羊は草しか食わないから、人間の食糧とカチ合わない。家畜は総称してライヴ・ストック(livestock)と呼び、「生きている保存食...

人類が穀物を腹一杯食うようになったのは、まだつい最近のことである。砂糖の入ったコーラなどの甘い清涼飲料水を水のようにガブ飲みするようになったのも、まだつい最近のことである。人間に最低限必要な栄養素は、肉と魚からとれるタンパク質と脂肪であって、実は炭水化物はあまり必要ない。穀物や野菜からとれる炭水化物は、1日130グラムもあれば十分だし、実はケトン食のように炭水化物は1日10グラム以下でも生きていけ...

断食などをしていると、腹がぐーっと鳴る。この時、胃からはグレリンというホルモンが出て、食欲が湧き、同時に成長ホルモンの分泌も促される。そして体内にあるタンパク質や脂肪、炭水化物などを動員して身体を作り替える。よって脂肪は減り筋肉が増えると言うことになる。一方、モノを食べて脂肪が増えると、脂肪細胞からレプチンというホルモンが分泌される。レプチンの量は体脂肪の量に比例して分泌され、脳のレセプター(受容...

アディポネクチンは、内臓脂肪から分泌されるタンパク質だ。アディポネクチンの効用はというと、まず、血管の内側に出来た小さなキズを埋めて治す。血管は何かにつけて小さなキズができ、そこから動脈硬化などが始まるわけだが、アディポネクチンはこれを見つけて埋めて修復する。また細胞のインスリン抵抗性を減らし、インスリンがうまく働くように作用する。インスリン抵抗性というのは、膵臓からインスリンが分泌されても、全身...

アディポネクチンは、血管のキズを修復し、ガンや糖尿病、脳卒中や心筋梗塞など、様々な生活習慣病を予防するタンパクだ。女性は男性より分泌量が多く、100歳以上の女性66人と、若い女性66人のアディポネクチンの量を比べると、なんと100歳以上の女性の方が多く、2倍もあった。つまりアディポネクチンは健康のみならず、寿命も左右する物質だということらしい。このアディポネクチンはお腹の内側についた内臓脂肪から分...