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インカ帝国の穀物・アマランサス
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最近注目の雑穀というと、アマランサスとキヌア(キノア)だ。
アマランサスは、雑穀米の中でも一番小粒だが、タンパク質の含有量も多く、栄養価は非常に高い。
アマランサスというのは、観葉植物の「ケイトウ」のことで、インカ帝国で穀物として栽培されていたものだという。
ケイトウの種はゴマよりも小さい種だが、山椒は小粒でぴりりと辛い、というくらいの優れもの。
アマランサスはアメリカのNASAが注目する栄養食品で、小さな粒に食物繊維が白米の15倍、カルシウムが32倍、鉄分、マグネシウムなども12倍も含んでいるのだ。
鉄分などは、押し麦と比べても70倍も多く、他の雑穀と比べても様々なミネラルの含有量は多い。
なのでアマランサスには、貧血予防など、様々な疾病予防に役立つものと期待されている。
ただ尿結石を誘発する成分も含まれていて、単体での摂取はやめておいた方が良いだろう。
アマランサスは、葉っぱも食べられる。
アンデスの穀物・キヌア
キヌア(キノア)もインカ帝国ゆかりの穀物だ。
アンデス地方の高原で栽培されているが、これもやはりとても栄養価が高い食品だ。
特にリジン、メチオニン、イソロイシンなどのアミノ酸含有量がとても多い。
リジン、メチオニン、イソロイシンというのは、必須アミノ酸で、人間が生きていくために毎日食べないといけない成分だ。
これらのアミノ酸は、穀物に多く含まれていて、肉食では不足しがちなものだから、キヌアなどの雑穀は貴重である。
キヌアには、サポニンが含まれていて、コレステロール値を下げてくれる働きがある。
だがサポニンというのは、石けんのような成分で、赤血球の細胞膜を破壊する作用もあるので、単体で食べたり、あまり大量に摂ることはやめておいた方が良い。