雑穀に含まれるカルシウムの働き
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雑穀を毎日の食事に取り入れるメリットとは、不足しがちの食物繊維とミネラルがとれることだ。
食物繊維については、またあとで書くことにするが、雑穀ご飯で摂れるミネラルというのは、結構ありがたいモノが多い。
まずカルシウム。
これは乳製品や小魚にたくさん含まれているミネラルだが、実は野菜などにも多く含まれているミネラルだ。
トウモロコシなど、栽培すると土壌のカルシウムを大量に吸収するので、たくさん含んでいる。
カルシウムというと、歯や骨を作っているだけというイメージがあるが、実は血液中や筋肉、神経、体液の中にもたくさん含まれている。
というのも血液や体液を弱アルカリ性に保つために、必要な分だけ骨を分解して血液中に流しているからだ。
人間の胎内には、約1キログラムもカルシウムがあり、カルシウムイオンは脳の働きや筋肉の働きにも関わっている。
なので精神安定や、心臓病の予防などにも大きな役割を果たす。
カルシウムの吸収は、以前は乳製品がよいとされていたが、最近は、豆乳などの豆類や、緑黄色野菜などの方が良いという研究もある。
雑穀に含まれるマグネシウムの働きとは?
豆や雑穀には、マグネシウムもたくさん含まれている。
このマグネシウムは体内で300以上もの化学反応に関係していると言われている大事なミネラルだ。
マグネシウムは細胞内に存在していて、不足すると骨から溶出されて補充される。
マグネシウムとカルシウムは拮抗ミネラルという関係にある。
カルシウムが多すぎるとマグネシウムが吸収されにくく、マグネシウムが多すぎるとカルシウムが吸収されにくくなる。
なのでどちらか一方が不足している状態は健康にはかなり悪い状態と言うことになる。
特にマグネシウムは筋肉の発作時に細胞から大量に放出されてしまうので、心臓のトラブルがあったときに体内に不足していると、一命を取り留めても回復が難しくなったりするから非常に大事なミネラルなのだ。
動脈硬化や高血圧、糖尿病などの改善に役立つらしい。
マグネシウムは魚、バナナ、緑黄色野菜、豆などに多く含まれていて、もちろん雑穀に含まれている。
多少過剰摂取しても排泄されるので、多めにとって置いた方が良いかも知れない。
ナッツや豆腐、豆乳などがお薦め。
バナナもね。