薬膳の四性・四気とは?
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薬膳の考え方は、大きく分けて四性・四気と、五味に分かれる。
五味は甘い・辛い・酸っぱい・苦い・塩辛いという五つの味付けのことで、それぞれに内臓に対応する。
漢方では、五行説を援用して、内臓の働きを5つにまとめているのだ。
そして内臓それぞれに、元気にする味付けというモノを考えている。
一方、四性・四気というのは、体を温める食べ物とか、熱を冷ます食べ物とか、そう言うモノののことだ。
つまり食べ物には、寒性、涼性、温性、熱性の4つの性質を持ったモノがあり、それぞれに使いかたが違うというわけだ。
漢方の考え方は、とにかくどれかに極端に偏ることを嫌うので、つねに寒と熱のバランスを取り、組み合わせることが大事だ。
寒性・涼性の食べ物とは、身体を冷やしたり、余分な熱を取る作用の食べ物のことを言う。
寒性のほうが、涼性より効果が大きい食べ物ということになる。
具体的な材料としては、夏にとれる野菜(実)が代表的だ。
セロリ、ナス、きゅうり、トマト、にがうり、なんて言うモノが入るらしい。
温性・熱性の食べ物は、欠かせない
野菜には身体を冷やす野菜と、暖める野菜がある。
夏にとれる野菜で実の部分というのは、暑く火照った身体を冷やす効果があるということだけれど、逆に言うと体が弱った人にはあまり良くない材料だ。
だから生で食べずに加熱して、熱性を持った食べ物と併せて食べることが必要になる。
そのほか野菜類は、多かれ少なかれ寒性・涼性にはいるようだ。
敏感な人なら、生で食べたときに寒く感じる食べ物らしい。
なお野菜類に含まれているカリウムに利尿作用があるが、カリウムは膀胱炎などをひどくするような場合もあるので、野菜は健康に良いからとたくさん食べると、身体が冷えた上に炎症がひどくなったりするらしい。
温性や熱性の食べ物というのは、食べた後に体が温まる感じのする食べ物だ。
スパイスや香辛料、それからタンパク質を多く含む肉や魚などが該当する。
温性や熱性の食べ物は、身体を温めて気血の流れをよくして、新陳代謝を高める。
具体的には、
羊肉、鶏肉、まぐろ、サケ、エビ。
温めたりさましたりという作用がないモノもあって、これを「平性」という。
これは極端な作用を持たないため、体が弱っていても大丈夫なものだ。
具体的には芋類、大豆、牛肉とかキャベツとかになる。