黒い食べ物を、健康作りに行かそう!
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雑穀編でも書いたが、雑穀には様々なミネラルが多く含まれている。
そしてさらに色素成分であるポリフェノールも含んでいる。
なので健康によいと、黒米や黒ゴマ、黒豆などがブームになっている。
他にも黒い食品としては、黒酢や黒蜜、イカスミを使った料理などがある。
もちろん黒い食品が流行った原因としては、「黒」という見た目が多くの人の目に、インパクトを与えたからだろう。
白い米しか知らない人の目には、黒米はいわば「変な米」だ大豆や小豆、インゲン豆しか知らない人には、黒豆や黒大豆は「怪しい豆」だ。
さらに黒いチーズケーキやロールケーキ、黒ごまのせんべいや黒い歯磨き粉に至っては、もう「危険なもの」としか感じられない。
なので逆にそれが注目を浴びたというわけだ。
さらに最近では、綿棒や歯ブラシや耳かき、まな板などにも、黒タイプが出てくるようになった。
オセロ松嶋さんの発案した、黒い生理用ナプキンなんかも業界では衝撃的なグッズだろう。
これまでは、清潔感のある「白」が当たり前だったのに「黒」っていうのはもうビックリだ。
ただこれは、奇をてらったものではなく黒色にすることによって、役に立つものだという。
綿棒や耳かきを黒色にすれば、汚れが確認しやすくなるし、まな板を黒色にすれば、白っぽい食材が見やすくなる。
キレイな黒は高級感もあるし、黒という色は、重みを感じさせる色なので、重厚感も出る。
黒い食べ物が流行るには、ワケがある
黒い食べ物が流行るには、ワケがある。
というのも健康効果のある成分が含まれているからだ。
例えば、黒豆、黒ゴマ、レーズン、プルーン、ブルーベリーには、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれている。
アントシアニンは色素成分なのだが、ドロドロ血をサラサラにする抗酸化作用があったり、疲れ目に効く成分である。
それからレーズンやプルーンなどの黒いドライフルーツには、色素成分であるポリフェノールに加えて食物繊維やビタミン・ミネラルなどの栄養素も豊富に含まれているので身体によい。
一方、ここ数年で一気に普及した黒酢は、普通の酢と比べて非常にまろやかで、コクがある。
黒酢というのは昔の製法で造った酢で、工場で大量生産された酢と違った味がする。
これは醗酵や熟成に要する時間が何倍も長く、しかもミネラル、アミノ酸、有機酸がたくさん含まれているからだ。
清酒とブランデーくらい違うと言えば、分かるかも知れない。
原材料も普通の酢は白米や雑穀から作るが、国産の黒酢は玄米から作る場合が多い。
これがビタミンやミネラルの含有量の差になっている。
長寿で知られている沖縄でたくさん使われていることも、ブームの原因になっている。