雑穀には、健康によい栄養成分がいろいろ含まれている。現代人が不足させがちなミネラル、ビタミン、食物繊維などが豊富に含まれている。これらは微量ではあるが、身体のバランスを整えるの必要な栄養素だ。雑穀はいろんな色のモノがあり、フレンチ・パラドックスで知られるポリフェノール(アントシアニン)を含むモノもある。雑穀ご飯を食べることにより、これらを毎日摂取することが日々の健康につながると言っても過言ではない...
雑穀食で病気を予防せよ記事一覧
米類で玄米の次に人気があるのは、黒米(くろまい)だ。黒米は、インディカ米の系統の米で、細長い。インディカ米というのは、東南アジアなどで食べられている細長いタイプのこめのことだが、その古代種らしい。この黒米の黒い色は、ポリフェノールの一種で、アントシアニンという色素だ。アントシアニンには、抗酸化作用があり、動脈硬化予防、発ガン抑制、老化防止などの作用があるとされる。黒米を白米に混ぜて炊くと、赤飯のよ...
白米に混ぜて食べる雑穀として一番多いのは、おそらくは押し麦だろう。私の友人の実家は米屋だったが、健康のためにと子供の頃から麦ご飯を食べていたという。麦ご飯というのは、白米に押し麦を1~2割混ぜて炊いたものだけど、この押し麦というのは、大麦の外皮をはずして押しつぶしたものだ。『ハクバク』の押し麦など、スーパーのお米売り場に必ずあるね。この大麦、エジプトやヨーロッパ、中国などでも有史以前から広く食べら...
アワ(粟)、ヒエ、キビは、日本では古来から栽培されてきた穀物だ。主要穀物を五穀(ごこく)と呼ぶが、米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)の五つを五穀という。桃太郎に出てきたキビ団子などは、キビで作っただんごのこと。トウモロコシのちょっと小さめな感じの穀物で、名前だけは知っている人も多いはず。キビは黄色い色をしていて、ポリフェノールが含まれている。キビは卵のようなコクがあり、栄養バランスもとても...
さて、トップページでも述べたが、日本人は有史以来、長らく雑穀ご飯を食べてきた。白米というのは、栽培するのに非常に大量の水が必要で、雨がたくさん降る場所でしか栽培できない。私が農学部で学んだところによると、小麦を栽培するのにくらべ十倍以上の水がいると言うことらしい。しかも稲というのは元々亜熱帯性の作物だから、寒さに弱く、台風にも弱い。だからある年が豊作でも、次の年に作柄がいいとは限らない。ちょっと水...
白米を発芽玄米に替えただけで、2キロくらいやせた。こういう経験をした人は、私以外にもおそらくたくさんいるだろう。私はメタボなオジサンなので、いろいろダイエットに励んでいるんだけれど食事量を減らしても体重は減らないが、発芽玄米にすると2キロくらい体重が落ちる。ただし残念ながら、発芽玄米だけではそのうち飽きて、無性に肉や油が欲しくなってしまうんだよね。なので発芽玄米を食べ続けるとやせると分かっているが...
赤星たみこさんの『ミネラル豆乳ダイエット』、キーワードはミネラルと豆乳だ。野菜ジュースからミネラルをとり、豆乳からタンパク質などをとる。もちろん豆乳だから、マグネシウムなども多く含んでいて、これが非常に大きい。というのもマグネシウムというのは、体の中で300種類以上の化学反応に関わっているという重要なミネラルだからだ。しかもこれは肉や魚からは、なかなかとれないミネラルだから、いくら肉や魚をたくさん...
ダイエットにも健康にも良い雑穀。これを毎日の食生活に加えない手はない。だがしかし雑穀には実にいろいろな種類があるので、何を基準に選べばよいか、なかなか難しいところ。また、どの程度混ぜるのかも、難しい問題。雑穀ご飯の素として売られている雑穀も、押し麦や黒米・赤米などの単品から、大黒神農米のように16種類も入っているモノもある。だから何を選べばよいのかというのは、結局趣味や財布と相談って事になる。ただ...
雑穀ご飯を炊く際に問題になるのが炊き方だ。実はやってみると分かるが、これが結構難しい。水加減を失敗するとボソボソになったり、芯が残ったりする。米の粒が揃っている発芽玄米でさえも、水加減を失敗すると食べにくくなってしまう。だから粒の大きさが色々ある雑穀ご飯をうまく炊くのは、至難の業と言っていいと思う。雑穀をおいしく炊くためには、だから下ごしらえが非常に大事だ。まず一晩水につけて、あく抜きが必要。表皮...
白米というのは、かなり旨いものだ。毎日食べていると気がつかないが、発芽玄米や雑穀ご飯を毎日食べていると、たまに思いっきり白米を食べたくなることがある。栄養的には毎日発芽玄米や雑穀ご飯の方が良いのだが、どういうわけだかそういう異常食欲が起こる。なのでそう言う場合は我慢せずに、しばらく白米に戻した方が良い。自分の身体の欲求に素直に耳を傾けることが、遠回りだが自分の健康に寄与することになる。ただ、その他...
雑穀を毎日の食事に取り入れるメリットとは、不足しがちの食物繊維とミネラルがとれることだ。でもこのミネラルというのは、どういう働きをするものか?せっかくだから再確認しておこう。栄養学も日進月歩で進歩しているわけだし。さて、ミネラルとは人体に欠かせない栄養素のひとつだ。栄養素には、たくさん必要な栄養素と、少しだけれど欠けるとダメな栄養素がある。たとえばタンパク質、脂肪(油)、糖分(炭水化物)は、三大栄...
雑穀を毎日の食事に取り入れるメリットとは、不足しがちの食物繊維とミネラルがとれることだ。食物繊維については、またあとで書くことにするが、雑穀ご飯で摂れるミネラルというのは、結構ありがたいモノが多い。まずカルシウム。これは乳製品や小魚にたくさん含まれているミネラルだが、実は野菜などにも多く含まれているミネラルだ。トウモロコシなど、栽培すると土壌のカルシウムを大量に吸収するので、たくさん含んでいる。カ...
雑穀ご飯に含まれるミネラルの健康効果のつづきだ。まずはカリウム。カリウムを含んでいない野菜や穀類はないと言って良い。というのも農作物を育てる肥料にカリウムが使われるからだ。農作物の三大肥料は、窒素・リン酸・カリの三つで、これらは植物の生育に必要な栄養分だからである。カリウムは、ナトリウムと拮抗するミネラルで、カリウムを十分取っていると、余分なナトリウムが排泄される。ナトリウムというのは、人間が生き...
雑穀には、亜鉛が多く含まれている。亜鉛は、男性の精力減退に有効なミネラルで、精力をつけるといわれる食品の多くには、たいてい亜鉛がたくさん含まれている。たとえば牡蠣とかカズノコ、イクラ、ウナギ。こういうモノに亜鉛がたくさん含まれている。亜鉛は細胞分裂に必要なミネラルで、100以上の酵素の活性に関連している。DNAの合成やタンパク質の合成などで重要な役割をしているミネラルで、なので亜鉛が不足すると様々...
雑穀を食べると、食物繊維もたくさん摂ることができる。精白した白米では、なかなか食物繊維は摂れないが、玄米や雑穀の場合は、かなり食物繊維が摂れる。食物繊維というのは、食物に含まれる消化されない部分や、殆ど消化されない成分のことである。たいていは、固い細胞壁を持つ植物や菌類、それから多糖類(セルロースなど)のことだ。食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維SDFと水に溶けない不溶性食物繊維IDFに分けられ...
最近注目の雑穀というと、アマランサスとキヌア(キノア)だ。アマランサスは、雑穀米の中でも一番小粒だが、タンパク質の含有量も多く、栄養価は非常に高い。アマランサスというのは、観葉植物の「ケイトウ」のことで、インカ帝国で穀物として栽培されていたものだという。ケイトウの種はゴマよりも小さい種だが、山椒は小粒でぴりりと辛い、というくらいの優れもの。アマランサスはアメリカのNASAが注目する栄養食品で、小さ...